30代 2児の父親 備忘録

とりあえず おもったままに かいてみる

【製薬業界転職記】2023年 CRO業界での転職について①

2023年当初、というか上半期が終わる頃までは、「転職」について考えることは全くなかった。担当試験の状況がちょうどよく落ち着いていたということもあるだろう。

そんな中、7月上旬だっただろうか。きっかけは一本の電話だった。

 

前回の転職の時もそうだが、転職して代替3年が過ぎたころから、それまで転職で円があった転職斡旋業者(エージェント)から時々電話がかかるようになるという印象。短い人であれば3年で次回の転職を意識するようになるということだろうか。

 

知らない番号から電話がかかってきた。そういう時私は(気分にもよるが)、だいたい名乗らずに電話に出ることにしている。

私「はい。。。」

相手「Hello, xx-san, this is xxxx from xxxxx・・・」

 

唐突に英語の電話を受けたので驚いたが、以前の転職活動でお世話になった(転職には至らなかったが)会社のエージェントさんだったので、少し話をしてみることにした。

 

話を聞きながら思ったのが、「CRAの経験が10年になった今であれば、製薬メーカーの案件はチャンスが出てきているのだろうか。」ということ。

 

4年前の転職の時。何件か製薬メーカーの案件に応募したのだが、その時には面接にすら至らなかった。エージェントからのフィードバックは一様に「年齢とCRA経験のバランスが微妙で、他の候補と比べてどうしても見劣りする」とのこと。当時は30台半ばでCRA歴6年。大卒でCRAのキャリアをスタートした人は30台前半でCRA歴10年になることを考えると、確かに状況的に厳しいというのは理解できたので、その時は途中で製薬メーカーについてはあきらめたのだった。

 

さて、そして現在。年齢は30台も終わりに差し掛かってはいるが、CRA歴は10年。内資CROと外資CRO共に経験があり、FeasibilityからSite Close、依頼者監査から当局差査察対応まで、すべてのステージにおいて複数試験で経験がある。英語についても、客観的な指標で言えば前回の転職時はTOEIC800点台だが、現在は900点台。年齢はさておき、そのほかの状況は4年前より見栄えがいいような気がするのだが、果たしてどうだろうか。

 

「今はCROへの転職は考えていないけど、製薬メーカーの案件には興味がある」

エージェントにそう伝えたところ、1社、某大手外資系製薬メーカーの案件があるとのこと。ただし、職種はCRAではなくCTM(Clinical Trial Manager)、グローバル採用(それがどういうことか当時は全く分からなかった)のため選考はすべて英語とのこと。。

 

私「CTMの経験はないんだけど、応募できるの?」

エージェント「問題ない。先方はとりあえず治験の経験が豊富で英語でのコミュニケーションができる人とのカジュアル面談を希望している。」

 

どうしようかな~、と思ったが、カジュアル面談であれば失うものはないし、久しぶりに英語で緊張感のある会話をしてみたいという気もしたので、カジュアル面談を申し込むことした。その後、意外にすぐに日程がきまり、数日後にWebで採用担当者と面談することとなった。

 

当日、早朝に東アジアの某国の方との20分程度のWeb面談に参加した。どういった職種で、どういった背景で募集をかけているのか説明があった。その後で質問を求められたので、業務内容についてもう少し詳細と、「グローバル採用というのはどういうことか」(例:勤務地は日本ですよね?)というようなことをいくつか聞いて、Web面会は終了となった。

選考的な要素が全くなかったので、感触もなにもあったものではないのだが、印象としては「ちょっと今の自分にはハードルが高い気がする・・・・」というものだった。業務内容が、自分のキャリアの範疇を超えているような気がするし、新しく立ち上げたポジションでもあるし猶更。

 

面談後、再度エージェントと電話で話をしたのだが、とりあえず選考には進まないことにした。エージェントからは某CROとのカジュアル面談を強く勧められたが、いったん固辞。

 

ただし、一度転職について多少ではあるが動いたためだろうか。自分のキャリアについて再度考えを巡らせるようになったのだった。

 

<続く>