【製薬】【転職】【20代】実録・製薬業界転職記 エピソード6 ～自分のキャリアに対する意識の変化～
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CROに転職して４年で収入ベースでは新米MRと同程度のところまで戻ることができた。最初の転職失敗から考えると５年ほどかかっているが、もともとMRが比較的高給であることを考えると、ある程度復活できたと考えていいと思っていた。会社に対しても特に辞めたくなるほどの不満はなく、次のポジションであるCRAのリーダー職についても評価面談のたびに期待を口にされるようになっていた。やたらと転職を繰り返した割には周囲からも順調にみられている。特にそれ以降転職するつもりもなかったのであるが、結局今は別の会社に勤めている。何があったのか。
きっかけは、英語の勉強を始めたことだった。
当時の私の英語力について。私と同年代の1980年代前半生まれの方には珍しいケースではないと思うが、当時はセンター試験もリスニングなどなく、二次試験まで考慮しても、特に理系では大学進学までに求められるのは基本的にReadingとWritingのみ。大学以降は英語に触れることはあっても論文を読んだり書いたりするためだから、大学までの勉強で十分になんとかなる。積極的に勉強するわけではないから右肩下がりで英語力が落ちているのは実感あるが、それでいてもGoogle翻訳を使って、明らかにおかしい翻訳に気づくことができるレベルであれば、特に日々の仕事に支障がない。SpeakingとListeningについては全く不要。という状況だった。
２社目のCROでは割と英語を注視していて、強制的に毎年TOEICを受験させられていた。上記のような英語力なので、まったく英語ができないわけではないが、TOEICの点数もそれが何かのアピールになるようなものではない。600点程度だった。
そんな状況ではあったが、グローバル試験を担当しているとどうしても英語に触れる機会が増え、今のところ実務に問題がなくても英語力に問題があることは十分に自覚できる。しかも今後英語ができないことで困ったことが起きない保証はない。
ということで２社目のCROでの２年目に突入したころ、当時のプロジェクトが安定期に入り今後1年くらいは落ち着いた状況が続くと見込まれたタイミングで、私は英語の勉強ををやると決意した。勉強法についてはこちらの記事を第１回としてブログにまとめているが、結果として、１年後私の英語力は劇的に向上し、TOEIC800点、英会話もある程度はこなせるようになっていた。
そうなってくると必然的に、「仕事で英語をもっと使いたくなってくる」。
ただし上述のように、基本的には現状、そこまでの英語力はCRAとしては普通は必要ないのである。つまりは使う機会もない。当時の会社では、「海外転勤」が、もちろんハードルは高いが用意されていたものの、基本的に家庭の時間を大事にしたい私はそれを望んではいない。
どうしたものかな、と思っている中で、もう一つ私の中で思うところが出てきた。
普通、CRAとしてのキャリアを考えるとき、次のポジションはCRAのリーダーである。上述のように私もそのルートでそれまでは考えており、会社からもそれを期待されていた。
が、そのCRAのリーダーとしての仕事に対して、魅力を感じなくなったのである。
もちろん、管理職にあたる職位なので社会的には魅力もあるし、待遇面でも当然魅力なのだが、自分の価値観が、仕事の内容というのもかなり重要と認識していることに気が付いていた。正直なところ、どうしても管理職になりたいかといわれるとそうでもないし、今の給料でどうしても不満かといわれるとそこまででもない。それより仕事の内容である。CRAの仕事内容については特に不満がない。ストレスはあるにはあるが、それとともに達成感を感じるポイントや、楽しみといえるポイントもある。一方でリーダーの仕事はどうか。CRAとして数プロジェクトを経験し、ある程度の修羅場をくぐってきてスポンサーの監査や規制当局の査察も経験すると、ほとんどの仕事を自分でこなせるようになってくる。たまにリーダーの意見を求めたいときもあるが、別に意見が貰えないならもらえないで何とかやっていける自信はある。要するに、自分としては別にリーダーに何かを期待することもない。彼らの仕事を見ていても、「部下のレポートをチェックして、スポンサーとの会議に出席して先方の意向を部下に伝達する。」「未熟なCRAには気を配るがある程度経験のあるCRAは基本的にお任せ。」「ハンコを求められれば機械的にハンコを押す。」そして「自分の上司のご機嫌伺い。」
まともな部下からはたいして何かを求められていないし、仕事も面白そうじゃない仕事、それって面白いのかな、というように思い始めていた。
今までは自分の収入とキャリアを復活させるためだけに転職をしてきたが、ある程度状況が落ち着いて、仕事への自信も英語力という今まで持っていなかったものも手に入れた今、今度は自分のキャリアをもっと前に進めるという方向に思考が向き始めていた。
そんな中、情報収集の目的で、何となくではあるが当時CMをバンバンやっていた、「ビズリーチ」に登録してみたのだった。
次回に続く
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私なりの英語学習方法について、ある程度記事がシリーズでまとまりました。
第一回はこちらです。よろしければご覧ください。↓
