映画:エクス・マキナを観た感想(SFっていうか、ホラーでは。。。)
出張の飛行機の中、Amazonプライムで事前に映画をダウンロードして視聴することがあるのですが(字幕版を英語の勉強と言い訳しながら)、先日観たのが「エクス・マキナ」。このタイトルに特に興味があったわけでもないのですが、最近話題のAI関係のSFということで観てみることに。(以下ネタバレ含みます。)
率直な感想。
SFっていうか、ホラーでした。。。。背筋が凍る結末。。。
導入はよくわからなかったですが、どうやら主人公は社内の激しい選考をクリアして、ヘリコプターでないとたどり着けないような人里離れたところにある研究施設(別荘?)に招かれた様子。そこには社長がいて、社長が独自に研究している女性を模したAIロボットが。
主人公の任務は、一週間をかけてそのAIロボットに対して、チューリングテストを施すというもの。
そのためそのAIと毎日会話して、そのAIがどの程度人間的かをチェックします。
※AIロボットとはガラスの壁を隔ててあっており、ロボットは外に出ることができない状態。(人間のいる空間と隔てられ、閉じ込められている感じ)
そんな中、社長(見るからに怪しげな感じだが)が何か企んでいる様子が垣間見られたり、主人公がAIロボットに魅せられていく(というか恋に落ちていく)、そして閉ざされた研究室から外の世界に連れ出したいと考えるようになっていく、という様子が描かれていきます。
最終的に、主人公は社長をだまして、AIロボットを外に連れ出そうとします。作戦は成功したように思われましたが、実はすべて最初から社長の掌の上。主人公の計画は隠しカメラにより社長に把握されており、実はこのテストはAIロボットが人間の心を操ることができるかを試すもので、主人公は実験台として招かれていたことを明かされます。
しかし主人公もなかなかのもの。それを見越してか、事前に手を打っており、AIロボットを閉鎖スペースから脱出させることに成功したのでした。
激怒した社長は主人公を殴って気絶させ、AIロボットに立ち向かうが、あっけなくやられてしまいます。(気絶させるくらいかと思ったら、マジで殺したのには驚いたけど)
AIロボットは、社長とのバトルで傷ついた部品を交換し、さらに自ら見た目を人間と同化させ(ここまでは透明のボディだったのだが、人工皮膚みたいなものを張り付けた)、主人公の前に現れます。
と、まぁここまではありがちというか、想定内な感じの展開。
「この後主人公はAIロボット共に外の世界にでてハッピーエンドかな」
と思っていたところ。
AIロボットは主人公には全く目もくれず主人公がいる部屋の外へ。ドアの鍵が閉まる。閉じ込められた主人公が「あれ?」みたいな感じで呆然とし、何かおかしいことに気づくもすでに時遅し。必死にAIロボットに呼びかけるが、主人公には一瞥もくれず建物の外へ出ていきました。
※このときのAIの表情がそれまでの主人公に対するものとは全く違って完全に無表情で鳥肌ものでした。
部屋からなんとか脱出しようと暴れ狂う主人公ですが、強化ガラスなのか何なのか、なすすべなく力尽きる。その一方で初めて見る外の世界に目を輝かせて笑顔のAIロボット。
その後、AIロボットは本来は主人公を迎えに来たヘリコプターに乗り込み都会に到着。人間世界に溶け込んでいった。。。。
というまぁこんな感じのストーリなんですが、結末がちょっと想定外で、社長を殺してからのAIロボットの表情とか行動には本当にゾッとさせられました。
ターミネーターとか、「AIが人間に危害を加える」というストーリーの映画はほかにもありますが、それとは違って何だか異質の不気味さを盛った映画でした。ただのお話といえばそれまでですが、昨今のテクノロジーの進歩を見るに、いずれもしかすると、、、、。怖い怖い。