30代 2児の父親 備忘録

とりあえず おもったままに かいてみる

公定歩合がいつのまにかどこかにいってた件

勉強不足を告白するような、情けない話なのだろうが、去年の年末から株式投資を始めたことをきっかけに、遅ればせながら経済のニュースにも目を通すようになった私。

去年の年末に、「日銀が実質的な利上げを行った」というニュースを聞きながら、かつて高校時代に政経の授業で習った「公定歩合」という単語が全く出てこないことが気になった。「利上げというのは公定歩合を上げるということ」と思っていたのに、「許容幅」が0.5%やら「上限」が0.5%とか、何がなにやら、である。

おまけに今回の利上げによって「住宅ローンの金利が上がる」とも聞いたので、これは聞き捨てならんということで調べてみると、固定金利は上がりそうだが変動金利は上がりそうにない、とかなんのこっちゃ、である。(我が家は変動金利で借りているのでとりあえず安堵したのだが。)

これはさすがに自分で勉強せねばと思って、今目指しているファイナンシャルプランナー3級の資格勉強もかねて調べてみた。

 

※以下、私なりの理解です。せっかく理解した(と思っている)ので、備忘録代わりに残しています。そんなに間違ってはないと思ってるけど。

 

要するに公定歩合

”かつては日銀は公定歩合(日銀が金融機関に貸し出す時の金利)で銀行の預金金利をコントロールすることで金融政策を行っていたが、1994年に金利自由化がされて以降、公定歩合で預金金利がコントロールできなくなり、「無担保コールレート(オーバーナイト物)」を操作する指標に変えた。公定歩合は「基準割引率および基準貸付利率」と名前を変えており、日銀の「無担保コールレート(オーバーナイト物)」の操作に一役買っている”

ということで、「死語」といえなくもない状態。

 

では「「無担保コールレート(オーバーナイト物)」とは何で、なぜそれが操作対象で、「基準割引率および基準貸付利率」がそれにどうかかわるのか。

「無担保コールレート(オーバーナイト物)」は、金融機関が一時的に現金が不足したときに他行から1日だけ借りるときの金利で、これが「一番低い金利」ですべての金利の基準になっている。これが上がればその他金利も連動して上がっていくということになるのだが、現金が不足した金融機関は無担保で日銀からも1日だけ借りることができ(保管貸付制度)、その時の利率が「基準割引率および基準貸付利率」。「無担保コールレート(オーバーナイト物)」が「基準割引率および基準貸付利率」を超えたときには金融機関は他行から借りずに日銀から借りるわけで、必然的に「無担保コールレート(オーバーナイト物)」は「基準割引率および基準貸付利率」を上限とすることになる。こうやって、日銀は経済をコントロールしようとしている。

 

そして、今回「実質的な利上げ」というのはこれとはまた別の話。

かつて公定歩合といわれたものが関係しているのが「短期金利」で、今回「実質的な利上げ」になったといわれているのは「長期金利」。

この長期金利の指標になっているのが「10年物国債の実質利金利」といわれている。

これを聞いて「指標もなにも、国債金利って国が勝手に決めてるんでないの?」と思ったのだが、国債金利には「名目金利」と「実質金利」があって、「実質金利名目金利-期待物価上昇率」とのこと。どこかで細かい式を見かけたが(再び出会えなかった。。)、要するに日銀がやっていることは「国債を売ったり買ったりして、期待物価上昇率を調整して、実質金利を調整しようとしている」。今まではその変動幅の上限が±0.25%だったので、プラスorマイナス0.25%に近づくと日銀はそれを超えないように手を出していたが、今後は±0.5%の変動までは許容するということだから、今までは上がっても0.25%だった金利が0.5%まで上がることになる。だから実質的金利といわれている。

 

住宅ローンについては、変動金利短期金利、固定金利長期金利に連動するといわれているから、今回は固定金利が上がる見通し、といわれている。

 

なるほどね。

自己満足しました。